私のイラストのお仕事は、デジタルデータを納品することが多いです。
いきなりパソコンで絵を描くことはほとんどありません。
紙にラフスケッチを描いてから、デジタル化します。
手書きの線をデジタル化する方法
ラフスケッチを書いたら、スキャナでスキャンします。その後は
- そのままその線を活かす
- 画像加工ソフトの自動トレース機能を使う
- パソコン上でペンタブレットを使ってトレースする
などの色々な方法があると思います。
仕事の内容によってどういう方法で作った方が最適か、考えて作ります。
ペンタブレットで書いた「手書き風」文字
これはとあるソフトで、ペンタブレットを使って私が書いた文字です。一見手書きっぽく見えると思いますが、ソフトにある何種類ものブラシツールで1本ずつ書き分けているんです。(結構めんどくさい作業です)
文字の場合、筆文字っぽいフォントを使えばいいのですが。持っていれば…
スキャンしてそのまま手書きの線を活かした文字
これは白い紙に万年筆(ふでDEまんねん)で書いたものをスキャンしたものです。
万年筆のインクが紙ににじんでいる感じが分かりますでしょうか?
私はこういうアナログなテクスチャが個人的に好きです。
ただ、「線の修正」の可能性がある場合は、ペンタブレットで線を書いたもののほうがすぐに修正しやすいです。
ふでDEまんねんで書いた線をそのまま活かしたイラスト
これは、ノートパソコンにふせんを貼っているイラストなのですが…
線はパソコン上で何も加工していません。色付けだけパソコンでやりました。
ふでDEまんねんで書いた線や紙への滲み具合がすごく気に入っています。
どんなに高機能なペンタブレットができても、私は紙に手書きすることから始めると思います。
自分の手とペンさえあれば書ける。その場でスマホで撮影・加工してアップする。
こういうお手軽なことができるというのも、アナログの手書きの魅力だと思います。